2012/11/16

 

##新日本スキー教程(笑)内で用いる言葉の定義の整理です。

##SAJ(における定義)と異なるものがありますので、ご注意願います(^。^)

 

「安定」
外乱に対して復元的な特性を持つとき、これを安定、破滅的な特性を持つとき、これを不安定と呼ぶ。
なお、通常の振子のようにつりあいの位置からずれると元に戻ることも安定ではあるが、倒立振子の下を動かすことにより「一定角度以上傾かない(倒れない)」ようにすることも「(動的な)安定(安定化)」である。
人が歩行するとき、倒れそうになる向きに「支える足」を出せる状態にあれば、転倒せずに起こすことができるので、これも動的な安定。倒れようとする向きに支えを出せない状況は、「復元的な特性」を持たせることができないので不安定と呼ぶ。
ここでは、初心者が容易にスキー技術を習得すること、困難な状況でもより安全に滑走できることなどを目的として、「安定した滑走」を行うためのスキー技術を検討し、まとめる。

「内エッジ荷重・外エッジ荷重」
スキーの内エッジが雪面に接している方の荷重を「内エッジ荷重」、スキーの外エッジが雪面に接している方の荷重を「外エッジ荷重」と呼ぶ。
パラレルターンにおいては、「内エッジ荷重」=「外足の荷重」、「外エッジ荷重」=「内足の荷重」となるが、「先落とし」および「プルークでの谷足」においては対応が逆転することがあるので注意が必要。SANJでは、この混乱を避ける為に、「内足の荷重」「外足の荷重」ではなく、なるべく、雪面との角付けの向きに注目した「外エッジ荷重」「内エッジ荷重」という表現を用いる。

「荷重の基本」
内エッジ荷重≧外エッジ荷重 の関係にあるとき、これを「基本の荷重」と呼ぶ。なお、スキー操作によっては、「外エッジ荷重<内エッジ荷重」になることもある。ここでは、これを「(基本では無い)例外的な荷重」と位置づける。

「山回り」
雪面に対して山側の角付けで下に凸のターン弧を描くこと。

「谷回り」
雪面に対して谷側の角付けで上に凸のターン弧を描くこと。

「切り替え区間」
上記「山回り」から上記「谷回り」の間の区間のこと。

「先落とし」
雪面に対して山側の角付けで、上に凸のターン弧を描くこと。
ターン弧の観点では「谷回り」と似ているが雪面への角付けは「山回り」と似ている。言葉が混乱しやすい状況であるので、ここではこの状態を山回りとも谷回りとも呼ばず「先落とし」の状態と呼び、上記の「切り替え区間」に含める。
この状態では、板自体には雪面から山側に自転しようとするトルクが掛かるため、上に凸のターン弧を描くためには、板に谷向きに自転しようとするトルクを、人が掛けなければならない。このトルクは、パラレルスタンスでは人が捻る(あるいは捻りを戻す)動作によってのみ与えることが可能であるが、プルークスタンスにおいては例外的に、山側のスキーが受ける雪面抵抗を利用して、谷側のスキーに谷向きに自転しようとするトルクを与えることのできる。

 

「滑らかな切り替え」
雪面に対する板の(雪面に接しているエッジの)迎え角と角付けを同時に交換すること。
この同調がずれると、逆エッジになる。サイドカーブ曲率が大きい(Rが小さい)板では、左右のエッジの迎え角が異なるため、角付けの交換と同時に「ある程度の」迎え角の交換を自動で行ってくれる。ただし全自動で全て代行してくれるわけではない。

「ターンの基本構成」
基本的なターンは、 「山回り」-->「切り替え区間(先落としを含む)」-->(滑らかな切り替えを通過し)-->「谷回り」-->(フォールライン通過し)-->「山回り」の構成をとる。ここの区間の長短により、さまざまなターンが位置づけられる。

「谷回りの無いターン」
「先落とし」によるままフォールラインまで進み、そのまま山回りに入ると、谷側に角付けされることが無いターンになる。これを「谷回りの無いターン」と呼ぶ。

「粗野なターン・洗練されたターン」
「谷回り」が無い、あるいは少なく、切り替え区間が長いターンを「粗野なターン」、
「谷回り」があり、切り替え区間が短いターンを「洗練されたターン」と呼ぶ。